田舎の本屋が大型ショッピングモールからお客さんをかっさらった話

こんにちは。りょうです。

今日は田舎の本屋から学んだことをテーマに話していきます。

この前、とある用があって数年ぶりに親の実家がある山口県に帰ってきました。

前はお金がもったいないからという理由で東京から夜行バスで帰ってたんですけど、今回は新幹線を使いました。

新幹線の方が倍以上値段が高いけど、断然短い時間で済みますからね。

夜行バスなら12時間とかかかるけど、新幹線なら4,5時間くらいかな。

7,8時間も短縮できるってめちゃめちゃデカいですね。

新幹線の方がお金がかかったとしても、浮いた時間でブログやメルマガ書くなりして、それ以上のお金を生み出す資産を作ることはできますからね。

なんて言いつつも、新幹線にした一番の理由は、夜行バスは体がバキバキになるし、隣の人のいびきにイライラするし、そんなストレスから逃れたかったからですけどねw

まあ、そんなこんなで今回は新幹線を使って帰りました。

そしたら、駅前に新しい大型書店ができていました。

3階建てで幅50mくらいあるちょっとした小学校程度の結構大きいやつです。

僕はこんな田舎(都心と比べたらの話で、決して山口県民をバカにしてるわけではないですよw)に、新しく本屋を作るなんて正気かよと思いました。

まず利用する人が少ないだろうし、今では本なんてAmazonみたいなECサイトを使えば簡単に手に入るし、そっちの方が在庫がいっぱいあります。

しかも、電子書籍も流行ってきていて、紙の本の流通量はどんどん減っていくことが予想されるこの時代です。

なので、こんなところに新しく本屋を作っても、儲からないだろうし、すぐ潰れるだろうとぶっちゃけ思いました。

でも実際に中を見てみると、そんな考えも吹き飛びました。

そこには、人を惹きつける仕掛けがいくつもされていたんです。

1、2階は吹き抜けになっており、そこを利用した壁一面の巨大な本棚は圧巻されました。

また、インテリアもウッド調で統一され、照明も暖かみのある間接照明を使用していて、一言でいうとめちゃめちゃオシャレで洗練された感じでした。

一面ガラス張りで外から中が丸見えなんですが、夜とかとてもキレイでめっちゃ映えます。

それこそ代官山とかにあっても不思議ではない感じ。

さらに、本屋の中にはカフェが併設されていて、コーヒーを飲みながらゆっくり本を読むことができるスペースも用意されていました。

なので、夕方くらいになると近所の中高生が集まっておしゃべりしたり、夜になるとカップルがデート場所として使ったりしてました。

近くでそういうことができる場所って、この書店ができるまでは大型のショッピングモールくらいしかなかったんですよね。

でもこの書店が、おしゃれで落ち着いてゆったりできる空間を提供することで、ショッピングモールでは満足できていなかった中高生やカップルの需要をガッツリ満たすことができ、大型ショッピングモールからお客さんをかっさらうことに成功してました。

また、2階には広々としたテラスがあり、ちょっとしたイベントスペースとしても使える感じ。

僕が行ったときはちょうどラグビーW杯のパブリックビューイングがやっていました。

当然周りにはそんなことができるところもなく、この市の人口超えたんじゃねってくらい老若男女問わずかなりのお客さんが集まって盛り上がってましたw

そんだけお客さんを呼び込めたことで、カフェの商品もめっちゃ売れて、ボロ儲けって感じでしたね。

本屋なんだから本を買いたいと思ってる人向けのサービスに注力する、そんな考えではこんな結果になっていなかったでしょう。

そんなことしても、Amazonとかには到底勝てないでしょうし。

本を買いたいと思ってる人を目がけるのではなく、中高生やカップルを中心に幅広い年代層の人に向けて、行ってみたい、集まりたいと思うようなサービスを提供する。

ようは、「市場をずらす」ことをしたことで成功できたのだと思います。

この「市場をずらす」ことは情報発信でもめっちゃ大事です。

例えば、ダイエットのサプリを売るとしましょう。

そうなったときに、多くの人は痩せると健康的になるとか、おしゃれの幅が広がるみたいな、痩せるとこんな良いことがあるよっていうことをブログとかで発信すると思います。

そしてそのためには、このサプリがおすすめだよみたいな商品の売り方になると思います。

でもそんな痩せたいと思っている人向けの発信をしている人はすでに市場に溢れていて、他の人との差別化はむずかしく、埋もれてしまうでしょう。

そのため、全然いい結果が出ずに、やっぱり情報発信は特別な才能を持った人でないと稼げないんだと思って、発信をやめていってしまうでしょう。

でもそれは、才能とか関係なく、もう市場がいっぱいのところに飛び込んでいってしまったことが原因です。

なので僕だったら、恋愛とかに絡めるみたいな市場のずらし方をしますね。

例えば、今まで全然モテずに異性ともまともに話したことがない彼氏・彼女いない歴＝年齢みたいな人をターゲットにブログを書いていきます。

そこで、あなたたちに彼氏・彼女が出来ていない原因は、自分を磨くという努力が圧倒的に足りていないからであって、まずはこのサプリを飲んで体を引き締めるところから始めよう。

そんな感じで商品を売っていきます。

どちらも同じダイエットのサプリを売るというコンセプトは変わっていません。

でも、痩せたいと思っている人を目がけるのではなく、市場をずらして、彼氏・彼女が欲しいと思っている人の需要を満たせるような発信をします。

同じ商品を売るにしても、どういったお客さんを相手にするのか、そしてどうやってお客さんの興味を引くのか、そこを工夫すれば、後発組でも十分勝負できるんです。

なので、ビジネスをやるにしても闇雲にやるのではなく、市場をずらすことで、よりお客さんを惹きつけられるものにならないか考える視点はとても大事です。

今日はこの辺で。
ありがとうございました。